大規模修繕工事 安パト日記 2023 ver.9

本日は千葉県習志野市のマンションを巡回しました。
現場代理人が様々な工夫をされておりました。

  • 現場事務所

整理整頓は勿論、掲示物も必要なところにわかりやすく、漏れなく記載されておりました。いつの時も整理整頓されている現場は良い工事がおこなわれていることが多いです。

 

  • エレベーター内の養生と掲示物

掲示物は横のライン・縦のラインを意識しながら掲示されており、掲示物の文章もわかりやすく、現場代理人の配慮が伺えました。

 

  • 品質面

▲鉄骨階段と廊下の接続部分

稀に、赤い三角印の上の取り合い部分にシーリング材(防水材)を施工する仕様になっている場合があります。その場合、天井から落ちた水の抜け道がなくなるため、雨水が溜まり、鉄骨階段がサビてしまうことがあります。そのような仕様の場合は、水抜きパイプを設置して水が溜まることを防ぐように指示しました。

▲PS扉(給湯器を収納している扉)の変形

年数が経過すると扉の重さで少しずつ扉が歪んでいきます。扉が歪むと、隙間がある箇所とない箇所が出てしまい、隙間がない箇所は扉が開閉する度にこすれて、せっかく塗装しても剥がれてしまいます。
このような場合は、扉の開閉調整の工事をご提案して実施するようにお願いしました。

 

  • 屋上の笠木部分の水切りテープ

屋上の笠木はウレタン防水で施工されておりましたが、しっかりと水切りテープが張られておりました。このテープがあるだけで、水が非防水層の方へまわらないため、漏水しにくい状態になりますので、どの現場でも実施して欲しいです。

 

  • 工事範囲外で劣化しているところについての告知

この写真は屋上防水立ち上がりの収まりです。防水シート上部の金物の上に黒い防水材がありますが、この部分が破断しており、台風等の強風が伴う大雨が降ると、漏水する可能性があります。
このような部分があることを工事範囲外であったとしても、起こりうるリスクをしっかりと発注者さまにお伝えすることが重要です。実施しない場合においても竣工前に今後の注意事項として伝達しておくように指示しました。

 

  • 足場上の注意表示

足場の掲示が、わかりやすい場所・注意が必要な場所にしっかりと掲示されておりました。安全に対する配慮が伺えます。

全体的に品質面・安全面・現場環境ともに良好な状態でしたが、この状態を最後まで継続し、お客様に喜んでいただけるように努めてまいります。
また、こちらの理事会・修繕委員会さまは建設業に精通している方が多く、現場代理人もとても助けていただいております。心から感謝申し上げます。引き続き、宜しくお願い申し上げます。