本日は埼玉県川口市にあるマンションの安全パトロールへ行きました。
現場は10階建てで現在足場が組み終わり下地・タイルなどの工事が進行中です。

足場点検
屋上を廻り足場内の点検へ。
本日は、真冬の厳しい寒さこそ和らいできたものの、北風が冷たく、手先を使う作業はしっかりとした保護具が欠かせない状況でした。屋上では前回工事から年数が経過するとどのような劣化が生じるのか、また建物の長寿命化につながる施工方法について話し合いました。

特殊タイル
築年数の高いマンションでは、現在では流通していない珍しいタイルが使用されている場合があり、張替工事には高い技能が求められます。
既存の風合いを壊さずに補修するには、単なる作業の域を超えた「審美眼」と「手業」が不可欠です。熟練した職人が手掛けた壁面は、補修の痕跡を感じさせないほど美しく、その仕上がりは資産価値の維持、ひいては建物の寿命を延ばすための重要な要素となっています。

ガラス養生
タイルの補修では、劣化した箇所を叩き落とす”斫り作業”が不可欠です。しかしこの作業は、激しい打撃音を伴い、硬いタイル片が飛び散る、非常に危険を伴う工程です。
もし破片が居住者の窓ガラスに当たれば、大きな事故につながりかねません。このリスクを防ぐため、当現場では窓ガラス全体をラップで幾重にも巻く養生方法を採用していました。一見シンプルですが、飛散物のエネルギーを吸収し、滑らせることで衝撃を和らげる効果があります。
北風で指先が凍えるような寒さの中でも、細部まで行き届いた丁寧な養生が、居住者の安全で穏やかな暮らしをしっかりと支えていました。

墜落防止対策
建物の躯体と鉄骨階段の間には、足場の手摺を設置することが困難な狭い隙間が生じる場合があります。このような”死角”こそ、重大事故を引き起こすリスクを潜ませている危険箇所です。
当現場では、この狭小部に親綱を張り巡らせ、作業員が安全帯を確実に掛けられるようにしていました。こうした対策により、万が一の場合でも転落を防ぎ、安全性を高い水準で確保していました。

注意喚起看板
足場内には階数表示や昇降階段の案内など、遠くからでも一目でわかる看板が各所に掲示されていました。命を守る「親綱」と、迷いをなくす「視覚情報」の整理。
この両方が、作業員の高い集中力を支える快適な環境を作り出していました。

居住者様への配慮
経験豊富な当現場代理人は、当マンションの居住層に高齢者が多いことをいち早く察知し、先回りした対策を講じていました。それが、エントランス付近に用意された「鉢植え等移動用台車」です。重い鉢植えを運ぶ負担を代わりに取り除くことで、居住者様の些細な困りごとを解消。
この温かな心遣いが、工事に対する理解と信頼を深めます。技術的な正しさだけでなく、このようにコミュニティの状況を的確に読み取り、行動できる視点こそ、一流の現場代理人の証といえます。

休憩時の道具置き場
現場の質は、整理整頓の状況に表れます。
当現場で印象的だったのは、休憩時に行われていた「吊るす収納」です。作業員は自身の道具を地面に置かず、メッシュ状の柵にフックで掛けて保管していました。こうした工夫により、足元は常にクリアな状態が保たれ、安全で快適な作業環境が維持されていました。

安全講話
今年に入って初めての安全講話となりました。
建設業において、昨年起きた事故の統計や、日々行っているKY活動(危険予知活動)の重要性などを改めて確認しました。これにより、作業員一人ひとりが再度気を引き締めて作業に取り掛かる事ができるようになりました。

一斉清掃
本日は全員で分担して場内・場外の掃除を行いました。日頃からの規律が定着しているため、清掃は驚くほど短時間で終了しました。置かない・汚さないという意識の連鎖が、事故を未然に防ぐ”最強の”安全対策となっていました。

最後に
当マンションの施工には、高度な技術を持つ職人の力が欠かせません。当現場の代理人は非常に経験豊富で、各作業員に対する指示出しも明確かつ的確でした。また、衛生環境や作業環境の管理も行き届いており、現場全体が常に良好な状態に保たれていました。
こうした体制づくりにより、作業員からの信頼も厚く、工事は順調に進んでいます。
竣工まで引き続き体調管理をしっかりと行い無事故・無災害で進めてまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。
