大規模修繕工事 安パト日記 2025 ver.14

本日は埼玉県さいたま市にあるマンションの安全パトロールへ行きました。
現場は4階建ての多棟型マンションで、現在各棟においてシーリング工事および屋上防水工事が進められています。
また、足場を組み立てながら、それに伴って外壁の調査も進めている状況です。

 

●足場点検
屋上を廻り足場内の点検へ。
この日は春というより初夏を感じさせ、気温の上昇を肌で感じました。屋上にある躯体の端部には、親綱を使ってしっかりと墜落防止対策がなされていました。

 

●足場内動線の安全確保
当マンションはデザイン性に優れ、構造も複雑であるため、足場の設置もそれに応じた対応が求められます。その影響で一部に床板の段差が生じており、つまずきや転倒のリスクが懸念される箇所が確認されました。
そのため、躯体の先端部には「段差注意」の明示を行い、作業員の方々が安全に作業できるよう配慮していました。

 

●希少な躯体材料
各所において、おしゃれで個性的なデザインが施されており、使用されている材料にも希少なものが多く見受けられました。そのため、補修のみで対応可能な部分と、丸ごと交換が必要な部分があることを確認しました。仕上がりををお客様に満足していただけるよう、最適な補修方法について検討を重ねていました。

また、長期的な耐久性を考慮し、使用する塗料の選定についても話し合いました。

 

●住人の方々への安全対策
住人の方々が歩く生活動線には、足場が障害物となり得るため、全ての箇所に緩衝材を取付け、お客様の安全を確保していました。
こうした対応を後回しにせず、足場を組んだと同時に緩衝材の取り付けを行っていたので安全意識の高さを感じました。

 

●ステージ設置
工事を進めていくうえで、資材の置場や塗料を練り混ぜる場所の確保は欠かせません。
この建物には緑が多く、植物を大切に想っている居住者様も多くいらっしゃいます。そうした環境に配慮し、植物を汚さないよう大きな作業ステージを設置するなど既存の景観や自然に対する丁寧な心遣いが感じられました。

 

●一斉清掃
とにかく敷地が広く緑豊かな環境です。日頃から管理人さんの掃除が行き届いており、非常にきれいな状態でした。本日は作業員40名が手分けして敷地内の落ち葉などを掃除したため、場内はさらに明るくなり、気持ちもリフレッシュすることができました。

 

●安全講話
作業員の皆さんには、午前中の作業をきりの良いところで終えて集合して貰いました。

暑い季節となりましたが、皆さん汗をかきながらもどこか充実した良い表情をしていたように感じます。
身体を動かした後の清々しい空気の中で安全講話を行ったせいか、内容への理解も深まり、皆さんの表情が、よりスッキリとしたように見受けられました。

 

●最後に
非常に広い敷地での分散作業となるため、大変ではありますが作業員の皆さんはとても良い連携が取れており、当現場の代理人さんが”繋ぎ役”としてうまく機能している印象でした。

このように現場全体がしっかりと連携している環境下では、事故の発生リスクも低くなると言われていますので、今後も全員で連携し助け合いながら安全第一で工事を進めてまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。