上尾H住宅の現場から

物件概要

ageoH住宅(団地型)
所在地:埼玉県上尾市
築年月:1979年8月
総戸数:232戸
階数:4~5階
実施方式:設計監理

現場代理人のこだわり
工事中、居住者さまからお電話があったり、ご意見ポストに投書があったらすぐに飛んでいきます!「この仕事を終えてから行く」ではなく「いますぐ行く」。建設業といっても、お客さまが住みながらの工事ですから、サービス業の感覚を持って対応します。第一優先は、お客さまです。

全11棟・232戸もの団地を、6ヶ月で再生するためには・・・?
かけられる時間や費用から逆算して出した答えが「3工区同時進行」。

koku上尾H住宅の大規模修繕を担当することになり、はじめに頭を悩ませたのが、工期でした。全11棟から成る団地。これだけ工事対象が大きい場合、複数の工区に分け、1工区づつ順番に着工していくのがふつうです。

ところが、この現場の場合は「6ヶ月」という期限がありました。すると、3工区に分け、1工区づつ工事を進めていった場合、竣工までに18ヶ月も要することになってしまいます。

社内はもちろん、設計担当や協力会社さんに相談・交渉をしながら出した結論が、3工区すべての工事を一斉にスタートさせ、同時に竣工させることでした。

通常の3倍近く人手が必要になるわけですから、人員の確保することが最初のハードルでした。気心の知れた協力会社さんでも「さすがにそこまで人手は出せない」といわれてしまいましたが、相談や調整を重ね、なんとか工事スケジュールに間に合う域に達しました。次のハードルは工区ごとに品質にばらつきが出ないよう、職人さんの力量を考慮しながら施工体制を整えること。職人さんひとりひとりと面談をおこない、今までの経験や実績をもとに担当区域を決めていきました。

エレベーターがない状況下。
資材や道具などを運搬するだけでも、神経を研ぎ澄ませる必要がありました。

ageo2進行しているかを確認するために、一日中1棟から11棟を巡回。エレベーターがない建物だったため、毎日の運動量はそうとうなもの。40代後半にもかかわらず毎食ごはんをお代わりしても太ることがありませんでした(笑)。

また、建材や工事に必要な道具などは、おもにレッカー車を使用して運搬しました。レッカー車で荷物を上げ下げすることそのものが大きな事故につながりかねないため、細心の注意を払います。レッカー車を駐車する場所やベテランガードマンの手配から指示まで、居住者の方々の安全はもちろん、ふだんの暮らしに支障が出ないよう、導線の確保に努めました。

大規模修繕工事はお客さまのご理解とご協力があってこそ。
そのことを肝に銘じ、こまめに広報をおこないました。

info工事中は機械の音や塗料のにおいなど、どうしても抑えられないことが出てきてしまいます。お客さまにご理解いただくためには、みなさまへ事前にお知らせすることが大前提です。

いつ・どこで・どんな工事をおこない、どのような支障が出てしまうのかを、どなたにでもわかりやすくお伝えすることに注力しました。改めて数えてみたら、今回の工事で各戸にお配りしたお知らせは、なんと40種以上でした!

合い言葉は「朝よりも美しく」。
つねに整理整頓された現場こそが、安全の要です。

ageo3職人さんの休憩所や資材置き場などはすべてお客さまからお借りしている場所。そのことをつねに心に留め 「朝よりも美しく」を合い言葉に整理整頓を心がけています。現場をキレイに保つことは、事故の防止や軽減にもつながります。

たとえば、急遽頭上での作業が発生した場合。整理整頓されていない現場だと、まずは脚立を立てるためのスペースを確保するために片付けから入らないといけません。すると「片付け」というひと工程が増えてしまう上、「急がなきゃ!」という心理が焦りにつながり、挙句のはてに事故につながってしまうものです。職人さんに「いそがせない・あわてさせない」現場づくりが、代理人の使命だと思っています。