大規模修繕を計画中の方

Q.建物調査・診断では、どんなことをするのですか?

A. 建物調査・診断にはいくつかのレベルがあり大規模修繕工事の実施タイミングや建物の劣化状況などによって内容が変わります。基本的には、設計図書を確認しながら劣化の状況把握や改修の要否判断のために目視、打診などの非破壊検査をおこないます。より詳細な診断評価が必要な場合は、局部的に専用測定機器を用いたり破壊検査をおこないます。

タイルの調査診断

タイルの浮きや剥離は、雨水の侵入によるモルタルや接着剤の劣化がに起因していることが多いです。まず目視によりひび割れや退色などの劣化をチェックし、その結果を踏まえてタイル面をテストハンマーで叩き、その音によりタイルの浮きや剥離を調査(打診調査)します。打診調査のほか、赤外線により浮きを確認する方法もあります。なお、タイルの付着力を調べるため、タイル引張試験機を用いた調査をおこなうこともあります。

コンクリートの調査診断

コンクリートのひび割れは、コンクリートの収縮や内部鉄筋のさびによる膨張、モルタルの剥離など、さまざまな要因により発生します。
また、コンクリートはアルカリ性のため、鉄筋の参加による腐食を妨げる性質がありますが、空気中の二酸化炭素や酸性雨などの影響で、しだいに中性化していきます。それを調べるためにコンクリートの一部を取り出し、試薬反応を調査する「中性化試験」をおこないます。

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