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JICA中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業)申請概要

JICA中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業)申請

対象国 イラン・イスラム共和国
提案事業名 環境配慮型発熱シートによる暖房システムに係る普及・実証事業
申請提案の概要 環境に優しく、省エネルギー・省スペースの高性能発熱シートによる、暖房システムに係る普及・実証事業です。
太陽シート(導電性カーボン和紙を使用し、熱伝達効率が高い遠赤外線により室内暖房を実現)を活用し、イラン国の効率的エネルギー利用及び環境改善への貢献を目指します。また、0.1mmの薄さと高加工性を同時に実現しているため汎用性が高く、室外での使用(融雪や介護製品)により、多岐に渡る事業展開が可能です。

 

申請の詳細について

当社の海外事業は、「問題解決型事業」として日本の環境に配慮した次世代技術を、国外市場により深く広く展開するため、現地の適合性を重視しております。技術開発を現地の優良機関と連携し、また現地に製造工場からメンテナンス、販売までの垂直統合型スキームを構築するため、2017年7月にイランのテヘラン大学と相互の技術協力について覚書を締結しました。本覚書に基づき、省エネルギー効果や、熱効率等の数値解析を共同実施してまいります。
2017年8月には、本製品の製造工場をイラン国ゲシュム島にて稼働開始。同製品は環境問題で取り上げられている二酸化炭素等の削減のため輻射熱を活用した環境配慮型暖房機材です。またゲシュム島のフリーゾーンの優遇措置を活用し、非常に採算性の高いものとなっており、より良い商材を市場に受け容れられる価格まで調整する企業努力を継続しております。

 

次段階としてイラン本土への展開について、テヘラン大学、教育省、IKRFと本製品の効果的使用方法および設置対象箇所の選定について協議を継続しています。また、教育省が建設予定である貧困地域の小中学校に本製品を設置することについて、教育省と協議を実施しました。IKRFとは協議継続中ですが、IKRFが支援している地震被災地の仮設住宅や、無電化村落への本製品の普及について検討しています。
本普及実証事業では、教育省との連携により、小中学校の教室に本製品を設置し暖房機能を付与するとともに、自社負担により校内の通路に設置し、融雪効果により生徒の通行安全性の確保及び地震時の防災機能を確保するものです。本製品の床暖房としての機能は日本で実証されており、現状のランニングコストの比較対象試算においては、日本の代表的エアコンと比較して60%、ガス温水式では30%の省エネ効果が実証されています。
くわえて、テヘラン大学と協動し、各用途ごとの現地への適用性、効率性および、開発効果への蓋然性を定量的に分析する為の数値解析、効果分析を実施、継続していくことにより、イランへの省エネルギー、環境保全、防災効果への貢献度を測定してまいります。また、テヘラン大学側は当社の省エネルギー等の最先端技術とこれまでの研究成果について習熟することができ、能力開発につながると期待されています。

現地での支援活動

当社は、2017年11月に発生したイランの西端を震源地とした大地震により甚大な被害を受けた被災地に、無償で床暖房シートを寄贈・設置した実績があります。以下が支援内容の詳細です。

  • 寄贈した製品:当社熱シート(ターポリン仕様) 20セット
  • 支援した村:Kermansha ケルマンシャ
  • 支援対象:仮設住宅100棟(5,000部屋)
  • 支援方針:小さい子供や体の不自由なご老人の仮設住宅に優先的に設置
  • 現地の声:対象村の住民の方々からは、「電気があっても暖を取れなかったので救われた」、「こんなに簡単に温まる事に驚いた」、「暖房以外の用途にも使える」との声をいただきました。